正しい飛び降り方
昨日、詳細は忘れたが、高いところから飛び降りる夢をみた。
それをきっかけに子どもの頃の記憶が蘇った。
小学生低学年のころ、下町の路地生まれの私は日が暮れるまで外で友だちと遊んでいた。友だちといっても同級生ばかりでも、女子同士ばかりでもなくいろんな子がいた。
その中の男の子がみんなをつれて、あるお宅の倉庫のようなところに入っていく。(今思えば不法侵入?)知り合いの家だったのか、たんに鍵がかかってない倉庫だったのかわからない。
そこで何をするかというと、高いところに窓があって、そこから飛び降りるという遊びなのだ。せいぜい2mくらいかと思うのだが、当時の子どもからはなかなかの高さで、ちょっと勇気がいるのだ。
順番に並んで、次々に挑戦していく。私も何度か飛び降りた。妙な高揚感、達成感があり、しばらくすると、また集まって飛び降りに行く。
日によっては、「今日はやめとく」とやらない子もいた。それはそれで問題はない。一通りみんなの挑戦が終われば、それで終わり。
大人になった私はいつの間にか高所恐怖症になっていた。リフトがあるせいでスキーは絶対に行けない。遊園地の高いところに昇っていくアトラクション途中で自分の高所恐怖症を思い出し、足が震えたところもある。(あほ)
ああ、そんなめちゃくちゃ高くなければ大丈夫だったんだな。夢から目覚めた私は思った。
そして飛び降りるときは、確実に着地しなければいけない。
それだけが、正しい飛び降り方だ。