井椎しづく

カッカッカッと響く
天井からの警告に
壁中の絵が
一斉に
ふりむく

大きな絵には
大きな壁
小さな絵には
小さな額
私はどこへ?

これはなーに?
わたしにも
わからない
だって
かんじるものだから

単純な
デカさに
圧倒される
エネルギーの塊を
口にねじこめ

時を超えて
残された
メッセージが
わかるかい?
ニヤリと笑う

「無題」という
題のない作品
意志がないのか
それとも
挑戦状か

なんでこんなもの
つくるかなー
あきれるほどの
エネルギーに
蹉跌のようになびく

まじめに
叫んでる
魂を前にしたら
やっぱり自分も
叫ぼうとおもう