2025年装丁本まとめ

今年の仕事の振り返り、10冊装丁担当しました。

下段右から
福田雅子さんの『光る水滴』
著者からの要望で羊大さんという切り絵作家の方の作品を使わせていただきました。
ため息がでるほど繊細で美しい切り絵です。章扉にもひとつカラーの色をつけて切り絵をおいています。カラーと切り絵を活かすため本文用紙をできるだけ白いものにしています。
福田さんの観察眼、それを歌に落とし込む表現力が光っています。

そらまめ文庫、京峰裕子さん『うふっ』 (そらまめ文庫 き1-1)
黄色がお好きとのご要望で、そらまめ定型に黄色をとりこんだ装丁に。
持病を抱えながらも、日常の中に光る大切なものを見逃さないで歌に紡いでいらっしゃいます。

そらまめ文庫、大森仁さん『古里よ 世界よ-85歳になりました』(そらまめ文庫 お5-1)
カバー画は、「モネの池」今はなき奥様の絵画作品です。
海外に暮らす娘さんやお孫さんたちへの思いがタイトルに入ってるのかもしれません。

そらまめ文庫、永岡青菫さん『五行歌をご存知ですか?』(そらまめ文庫 な3-1)
7章に分けた各章にエッセイ、五行歌コラムが挿入されています。タイトル通り、初めて五行歌をしった方むけてのアドバイスになっています。
カバー写真は、光川十洋氏撮影の、「オオイヌノフグリ」 この花は、筆名と同じ「青菫」なのだそうです。

草壁焔太先生『梅は丸く咲いてくる』草壁焔太最終?五行歌集
もう最後かもしれないという思いから、?マーク入の副題となっています。鮮やかな色彩は、ヴォアザン氏。
厳選された154首をご堪能ください。

上段右から
そらまめ文庫、山野さくらさん『忘れることは神様がくれたプレゼント』(そらまめ文庫 や2-1)
子どもの頃からのお母様との関係、認知症になってからの介護の記憶。
そばで見ていたからこそ得られた豊かな時間を感じます。
カバー写真は、お母様の後ろ姿。プレゼントの箱のイメージで装丁してみました。

そらまめ文庫、塩澤和也さん『五行歌で日記を書いてみよう!』(そらまめ文庫 し1-1)
インパクトのある帯にしました。装丁やキャッチ、構成など、いろいろ著者のアイディアやイメージがたくさん溢れんばかりで楽しい「五行歌のススメ」になっています。

金子哲夫さん『のぶこは僕の誇りだ』
ほぼ全編亡くなられた奥様の思い出や思いを綴られた、涙なしでは読めない作品。
お庭にも咲いていて、お好きだという「ネジバナ」を優しく水彩で描いたイラストを選びました。紙質の温かさも作品からもらうイメージに合わせています。

そらまめ文庫、篠原哲夫さん『一心一貫』(そらまめ文庫 し2-1)
カバー画は著者の版画。重厚なイメージだったので、フォントも重厚にして合わせてみました。
教師から闘病、塾講師の道へ、真摯な作者の姿勢に打たれます。

そらまめ文庫、とことん とんさん『五十年の結婚生活』(そらまめ文庫 と1-1)
カバー写真は、著者による「シデコブシ」光をうけて輝くようです。縦寸が短い写真だったので、この光のイメージを足してデザインしました。
正直にみつめた厳しい結婚生活。新しい道も模索されてるようです。

今年もバラエティにとんだ素晴らしい10冊に携わることができ、光栄でした。
皆様の大切な一冊、ご信頼を頂きありがとうございました。

市井社 井椎しづく

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