2024年装丁本まとめ

 

こちらの8冊が私が2024年に装丁した本。

小谷さんの『きずな』は発行日が今年でした。2023年にいれちゃった。

黒猫さん『黒猫のよりみち』は、絵本のような歌集をイメージしました。
著者のご要望で横長の判型に。タイトルのイメージのイラストを探してメルヘンチックな仕上げにしました。カラーページもあり、華やかな印象の一冊に。

そらまめ文庫、美保湖さん『環境保全運動』 (そらまめ文庫 み3-1)
ちょっと硬いタイトルですが、環境問題への思いや、日常の思いが綴られた一冊。
そらまめ文庫ベーシックデザインです。

岡山の松本葉子さん、『折にふれて』
写真ですと真っ白なのですが、光沢のあるリッチな紙のカバーになっています。白い本に紫の帯、赤の表紙と歌舞伎役者のイメージになりました。日常詠が中心ですが、審美眼が光る一冊。

そらまめ文庫、SORAさん『また明日』(そらまめ文庫 そ1-1)
猫をたくさん飼っていらして、か家族同様に接し暮らしていらっしゃるSORAさん。
猫の素材は水源純さんがおすすめしてもらったものを、アレンジしました。
まっすぐで素直な歌に心が洗われるようです。

本郷 亮さん『湧水』
左は岡山城、右に後楽園、流れる旭川は蒜山、塩釜の湧水という。白鷺も映りこんだカバー写真は著者によるもの。優しく、時には厳しい誠実なお人柄が伝わります。Kaitaroh氏による章扉の可愛らしいイラストがぬくもりを感じます。

そらまめ文庫、小倉はじめ『小倉はじめ百首』(そらまめ文庫 お4-1)
小倉百人一首ならぬ、小倉一人百首とエッセイ。カバーを原稿用紙風にしたいというご要望に応え、原稿用紙と文豪風万年筆を添えて。

北風徹さん『こんな女に何故惚れた』
少し背が低くコンパクトになった歌集。インパクトのあるタイトル通り、痛快な男歌満載。カバー写真は海外旅行で著者が撮影した一枚。タイトルを見て、これだ! と選びました。

個性的ですてきな8冊に携わることができ、楽しかったです。
大切な一冊、ご信頼を頂きありがとうございました。

市井社 井椎しづく

市井社ブクログ↓
https://booklog.jp/users/gogyohka